友人の死「最期は家で」整理収納アドバイザーという仕事を誇りに思う

昨年、12月友人を亡くしました。

48歳でした。

彼女から教えてもらったたくさんの事をブログに書き記しておこう。

そう思って書き始めるのですがなかなか筆は進まずしばらく下書きのまま。

このままでは彼女からたくさんの事を教えてもらったことが伝えられないとようやく進みだせることができました。

 

彼女とはあるセミナーで知り合いました。

久しぶりに彼女とあったのはお片付けの依頼を受けてでした。

彼女はお店を経営しており、マンションも所有していたので、どちらの片付けかを聞くと「まずは病院に来て」とのこと。

入院していると聞いて心がざわざわしました。

彼女に会いにいくと乳癌で脳転移していると教えてくれました。

 

「死ぬ気はしない」という彼女。

彼女に会いにいくと乳癌で脳転移していると教えてくれました。

とても前向きで「退院したらひとまずマンションでゆっくりしたいからお片付けしてほしい」と。

彼女の強さを感じました。

 

私でできることがあればどんなことでも手伝いたい。そう思ってお片付けの依頼を受けました。

「私の家はブログには出せないけど、同じように困っている人もいると思うから役立てて」

そんな事を言ってくれました。

そしてとても私を信頼してくれていました。助産師だった彼女。

医療系の書類もたくさんあったので、元看護師の私になら頼むことが出来るといってくれていました。

 

物置状態だったマンション

普段生活しているのはお店の方でしたが、退院後はマンションでの生活を希望されておりマンションのお片付けに伺いました。

物置状態でしたので、不要な物を出さないと生活スペースがない状態です。

入院中の彼女にメッセージをして確認→処分するそんな作業を2日続けました。

 

退院までの日が迫ってきたある日、こんなことでは進まないと彼女に正式に文書で今の状況を伝え、私の判断に任せてほしいと伝えると

「悩ませてごめんね」という返事。

私も正直辛かった。

出来れば彼女と一緒に片付けをして、彼女とモノにまつわる思い出を聞いたり、笑いながら作業したかった。

 

ともかく、退院して快適に生活できるよう彼女に喜んでもらおうという思いで作業しました。

そのかいあって何とか生活するスペースも出来ました。

 

数日後、彼女は退院してマンションに戻りました。

正直怒られるかもという気持ちもありましたが、彼女はお礼の言葉と「快適ですよ!」という言葉が。

その言葉をもらって本当に嬉しかった。

正直な気持ちは「ホッとした。」そんな思いが当てはまるかもしれません。

 

「また、片付け頼むね」って言ってくれていましたが、一緒に片付けることなく彼女は旅立ってしまいました。

今も時々悩みます。私の作業でよかったのかと。

 

亡くなったとの知らせを聞いて落ち込んだ私を旦那さんは

「あなたの仕事で一瞬でも家に帰れたんやから、いいこと出来たじゃないですか」と言ってくれ、

彼女の最後の時にも立ち会い、彼女の家を片付けていることを知っていた私の親友には「素敵な仕事やね」というメッセージをいただきました。

救われました。

 

あなたの本当に大切なものは何ですか?

もしも、あなたが子供に残してあげたいと思うものがあるのなら

もしも、あなたが天国に持って行きたいものがあるのなら

 

私がこれから伝えたい事は、大切なものがあるのなら元気なうちに自分の意思でお片付けをしてほしい。

先々のことを心配するのでなく、前向きに暮らしを整える。

毎日、日々の暮らしを大切に笑顔でおくるお手伝いが出来ればと思っています。

この記事を書いた人

藤田 純子整理収納アドバイザー1級/発達障害住環境サポーター/看護師

「私があなたのおうちを片付けます。」

看護師として20年以上の経験を生かし、子育てママから老前の整理まで幅広く片づけのお悩みにお答えします。

金額や作業内容などなど、気になることはメールでも電話でもお気軽にお問い合わせください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です